経理という仕事をしていると、どの職場でも次のような言葉が耳に入ってきます。
「あぁ合わない、合わない!」
何が合わないのかというと、「数値の合計が合わない」ということです。企業というのは日々膨大な取引をしています。取引先へ自社の製品を販売したり、販売した製品の代金を回収したり、
または取引先から商品やサービスを購入してそのための代金を支払ったり、それ以外にも社員の営業活動の経費を精算したり等様々なお金の出入りがあります。
そういった日々の膨大なお金の流れを算出する、というのが経理業務の中のひとつとしてあるのですが、これが「全て一発で合う」ということはまずありません。
というのも途中で簡単な計算ミスをしたり、そもそも計算の元になる数値自体が間違っているという可能性もあります。他にも取引先に請求書を出し忘れていたりとか、エクセルの関数で消費税の端数の計算が一部違っていて1円合わないとか、
仮に合計が合ったとしても、途中の計算が微妙にずれていたり、必要な数値が入っていなかったりなど、数え上げたらキリがありません。
どんな場所でもどんな計算でも「ミス」する可能性は存在しているわけです。以前まではそういったミスというのはどうしようもないものだと思っていました。
しかしそのような考え方は、プログラミング言語というものを勉強してからちょっとずつ変わってきました。というのもプログラミングには「デバッグ」というものがあるからです。
このブログではVBAというプログラミング言語の内容や業務での効果についていろいろ書いてきましたが、業務を効率化するためのプログラムをつくるときにVBEに搭載されている「デバッグ機能」には何度も助けられました。
今回はこの「デバッグ」というものについて経理業務と絡めて思ったことを書いていってみます。