昨今は中高年層と若年層で格差の拡大が問題視されています。中高年の世代人口が若年層の人口に比べて多いことから、選挙制度でも有利となっています。そういった問題点については以下の過去記事で触れました。
そのような状態を反映して、中高年に有利な法案が可決されたりしています。例えば2012年8月29日に改正高年齢者雇用安定法*1が制定されました。
この法案によって60歳などで定年を迎えた社員のうち、希望者全員の65歳までの継続雇用制度の導入を企業に義務付けるものとなっています。
この法案で問題視されているのは高齢者の雇用と引き換えに、若年層の雇用が削られる恐れがあるということです。実際そのような傾向はあらわれています。
近年そのような背景があり、中高年ばかりが得をして若年層が切り捨てられているイメージがあります。
自分もそのようなイメージを持っていたのですが、藤田孝典さんの書いた『下流老人』を最近読んでみて実際は違うようだということがわかってきました。