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知識の倉庫の整理

ここでは今まで学んできたことや考えたことなどを整理、記録していきます

トランスボーダー社会は原因と結果を時間的・空間的に近接させていく

今回の記事のタイトルは「トランスボーダー社会は原因と結果を時間的・空間的に

近接させていく」としました。


これはどういうことかというと、インターネットやその他の技術の進歩によって、

良いことも悪いことも今までとは比べ物にならないくらいのスピードで多くの人に

共有されるようになりました。そしてその行動の結果が表れるのも早くなってきた

と感じています。


これは良いことや不祥事に限らず、ビジネスにおいても今まであれば時間的・空間

的、情報的に様々な障害があったので何らかの事を為すまでに非常に時間がかかっ

ていました。


加えてそのような障害があったので、モノや人はバラバラであったと言えます。そ

れが「技術の進歩で原因と結果が時間的・空間的に近接していく」ようになったと

感じています。


このことを「トランスボーダー」、そのような社会を「トランスボーダー社会」

言うようです。


今回はそのことについて、いくつかの事例を交えて書いていってみます。

トランスボーダー社会とは

すなわち、境界のなくなる社会です。男性と女性、若者と老人、職場と家庭、仕事

とプライベート、さまざまなところにあった境界がなくなっていき、人々はその境

界を軽々と超えることができるようになってきたということです。


境界を超えることにより、新たな繋がりが生まれ、それがまたイノベーションの源

泉ともなっているのです。

政治資金収支報告書の共有による監視の強化

最近は舛添東京都知事の政治資金報告書から政治資金に対する不透明な使い道につ

いて報道されています。


政治資金報告書とはどういったものなのでしょうか?以下のサイトにわかりやすく

書かれています。

政治資金ってなに?

例えば自分が住んでいる町や県を良くしたいと考えたとします。もう少し具体的に

言えば、自分の住んでいる県は、大雨の時の河川の氾濫がひどく、飲み水も安定し

なかったとします。


そういった時に自分が政治家になって、河川の氾濫をなくして飲み水も安定させる

にはダムをつくるのが良い方法だと考えたとします。


けれども自分を支持してくれたり投票してくれる人が多く必要です。そういった時

の講演や書籍の執筆、パーティなどで多くの人と接するために寄付を募ったり政党

からの交付金を使用したりといった詳細が書かれているのが「政治資金収支報告書」

です。


舛添さんのこの政治資金収支報告書の内容が私的に使われていたことが問題になっ

ていますが、今回の記事で注目したいのは誰もがこの政治資金収支報告書を見るこ

とができるようになったことです。


以下のサイトにその点について詳しく書かれており、政治資金収支報告書を誰でも

見ることができます。

舛添知事の政治資金報告書を自分で見てみよう~総務省サイトで公開されている政治資金報告書をチェック! - ネタとぴ

今までのインターネットがない世界であれば、そもそも「政治資金収支報告書」っ

て何?という人が多かったのではないでしょうか。


自分もインターネットを使えるようになるまでは、そういったものが世の中にある

なんて全然知りませんでした。


インターネットがない世界であれば、一部の勇気ある人が不正を指摘したとしても

今の世界ほどには多くの人には共有されなかったでしょう。


仮に新聞やテレビなどにリークしたとしても、政治的に力がある人たちによって闇

に葬り去られてしまっていたということはなんとなく想像できます。仮に不正が暴

かれたとしても、それは何年、何十年も先のことが多かったのではないでしょうか。


ですが、新聞やテレビなどの既存のマスメディアを押さえたとしても、無数の人の

目があるインターネットであれば、それほど時間はかからずに不正が暴かれること

となっています。


今までのやり方は通用しなくなっていると言えるのではないでしょうか。

マッチングモデルというものについて

以前からビジネスモデルというものについて興味がありました。企業の強さという

ものはいかに優れた商品やサービスを生み出すことができるかと以前は考えていた

のですが、どうやらそれだけではないようです。


いろいろ勉強してみると、どうやら「ビジネスモデル」というものが関係がありそ

うだということがわかってきました。そこで世の中にはどういったビジネスモデル

があるのか知るために購入したのが『ビジネスモデル×仕事術』という本でした。


自分としては次の部分が印象に残っているので引用してみます。

p.47

マッチングモデル

マッチングモデルは、顧客同士をマッチング(紹介)することによって、

紹介料を得て利益を上げるモデルです。


家を借りたり、買ったりするときを思い浮かべてもらうとわかりやすい

ですが、世の中には、借り手と貸し手、買い手と売り手など違う種類の

人達が出会うことによって、取引が成立するビジネスが存在します。ま

ったく見ず知らずの人達が偶然出会うことはなかなかありません。


皆さんも家を借りようと思ったとき、とりあえず不動産会社や不動産の

紹介サイトに行って、物件を探す場合がほとんどだと思います。


逆に言えば、それ以外の方法で家を探す方法はあるでしょうか。


個人が自分の力だけで物件情報を集めることは難しいです。自分で集め

ることができない情報を提供してもらうために、不動産会社が集めた物

件情報を紹介してもらい、その対価として紹介料を払うのです。

マッチングモデルを具体的な事例で挙げると「派遣会社」があります。派遣会社が

派遣先の企業と働く人の仲介をして手数料を得るビジネスモデルとなっています。


他の事例を挙げると以下の過去記事で書いた「Uber」がそうです。車を利用して移

動したい人と、車で人を乗せて収入を得たい人を繋げるビジネスモデルとなってい

ます。

他にも最近有名になってきた「Airbnb」がそうです。遊休資産である部屋を持って

いる人と宿泊したい人を繋ぐビジネスモデルとなっています。


そもそもなぜこのようなやり方が出てくるようになったのか、可能になったのかと

いうと、やはり「インターネット」という技術がないと実現しなかったでしょう。


今までは様々な規制や障害がありました。しかしインターネットによって時間的、

空間的な障害が取り除かれ、本来であれば繋がることがなかった、出会うことがな

かった人やモノが、繋がり、出会うことができるようになりました。


今回の記事のタイトルにあるように時間が経つごとに「技術の進歩で原因と結果が

時間的・空間的に近接」していっていると言えるのではないでしょうか。

ビジネスモデルの変化

例えばある商品があったとします。ではその商品はパソコンだとします。今までの

ビジネスモデルでは以下のような流れで顧客に商品が届けられていました。

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以下の過去記事ではパソコンで有名なデル株式会社について取り上げました。

そのデルのビジネスモデルは以下のようになります。卸売業を介さないことでマー

ジンを取られず、その分安く顧客に販売できるようになりました。
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昨今は技術の進歩が著しくこのブログでは以下の過去記事のような「インダストリ

ー4.0」といったものを取り上げた時もありました。

全てが顧客と工場との間が全てロボットや人工知能で管理できるようになれば以下

のような図になると考えられます。
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顧客と工場との間には、将来的にドローンや自動運転車が利用できるようになるこ

とで介在する企業や障壁となるものが必要なくなると考えられます。そのため、コ

ストや効率は劇的に良くなると考えられます。まぁまだまだ先のことでしょうが。

まとめ

「技術の進歩で原因と結果が時間的・空間的に近接していく」ような世の中になっ

ていくことで境界がなくなってきていく、今までであれば繋がらないものと繋がる、

徐々にトランスボーダー社会に近づいているということでしょう。


加えて、自分達の行動の結果が今までに比べれば早くフィードバックされるように

なってきたと言えるのではないでしょうか。


例えば今まであれば、物理的、または法律や技術といった壁があり、どんなに努力

をしたとしても多くの人が考える理想を実現するのは限定的でした。


また、因果応報という言葉もありますが、何か嫌なことをされたりしたとしても、

嫌なことをしてきた人が報いを受けるのは何年何十年と先のことでした。


ですが、今ではそのような行動の結果は今までに比べれば早く見ることができるよ

うになってきたと思います。というかそのような世界になってきていると感じてい

ます(といっても世の中からはまだまだ嫌なこと、悪いことはなくなりませんが)


今後ますます様々な障壁が取り除かれて、良いことも悪い事も顕在化するスピード

が早くなっていくのではないでしょうか。